平和堂「レストランはと」でランチ&京都に行って「観光」しない

誕生日に、ちょっと贅沢なお昼ご飯を食べてから京都を散歩してきた話を書きます。

「レストランはと」で昼食を


東京に住んでいる人は聞いたことがないと思うけれど、僕が住んでいる地域で一番身近で便利なショッピングセンターは、鳩のマークの看板が目印の「平和堂」。 近畿・東海・北陸に店舗網を持っている(本社は滋賀県)。イオンモールみたいな感じで、食品から衣類・日用品まで大抵のものはここで揃えられる。 この冬も平和堂オリジナルブランドのセーターのお世話になった。ポイントカードの還元率も高いし、 店内BGMもいい曲です。 それはさておいて、今日はショッピングセンターに入っている平和堂直営のレストラン、「レストランはと」に行きたいと思う。 以前ネットで「レストランはと」のことを知った時から、店内のちょっとレトロな昭和っぽい雰囲気がなかなか良さげで、 機会があれば行ってみたいと思っていた。昔は「レストランはと」が入った店舗がいくつもあったらしいのだけれど、年々数を減らし、 今は大津市郊外の「和迩(わに)店」に残るのみらしい。京都方面にお出かけするついでに寄れそうだったので、地元から電車を乗り継いで、11時の開店少し前に現地に到着。 所在地の名前にかけて、平和堂和迩店の入り口にはワニのイラストの看板もついていた。レストランのある3階へと向かう。

店構えはこんな感じ。着いてまもなくオープンして、地元の方らしい年配のご夫婦に続いて入店。

平和堂和迩店はJR和邇駅から徒歩すぐ。レストランの窓からも線路が見える。

この日は誕生日。ちょっと贅沢してもいいかなと思い、お店で一番高価なメニューの「はと弁当」(確か¥1,500くらいだった)を注文。 ハンバーグ・唐揚げ・エビフライ・カキフライの「ファミレスフルコース」で満腹。


京都を歩く

和迩から京都までは電車で30分。腹ごなしも兼ねて軽く京都を散歩してから帰ろうと思う。

13時ごろ京都駅に到着。駅のビックカメラに繋がっている改札から出て、そのまま買い物。懸案だった大容量モバイルバッテリーの入手を済ませる(自分で自分に誕生日プレゼント?)。

京都で時間があるときは、とりあえず実家の宗派の総本山の東本願寺に寄ってお題目を唱えることにしている。京都駅からお寺までは地下道が直結しているので便利。 いつもは御影堂(写真右側の建物、広さ927畳の巨大な本堂)に入ってお参りするのだけど、そこでちょうど大法要 (親鸞聖人生誕850年・開宗800年記念)をやっていたので入れず、外から手を合わせてきた。 門前の広場には貸切バスが50台くらい停まっていたし、境内もいつもより混んでいたので、あまり長居はしなかった。

帰り電車の時間(16時前)から逆算して、御池通沿いの京都市役所のあたりを目指して、のんびりお散歩。 ご存知の通り京都の道は碁盤の目なので、どの向きに進んでいるかさえ忘れなければ、地図がなくても、知らない路地を通って目的地まで行ける。 六条通沿いの「名酒館タキモト」を覗いてから(東本願寺のあとにここに寄るのまでがセット)、 車1台やっと通れるくらいの幅の「富小路(とみのこうじ)」を北上。名もない細い通り(「名もない通りは京都にはない」とツッコむところです)であっても、そこかしこからいわれのある記念碑なんかがヒョッコリ現れるので、 そういったものをのんびり歩きながら見て楽しむ。誰もが知っているような京都の有名寺社仏閣は人混みが酷すぎて行く気が起こらないし、そうまでしなくても京都の街は十分楽しめると思っているから、 とりあえず、世の中の大多数の人が思い描くような「京都観光」を、僕はやらない。

年季の入った町名看板を見つけた。帰宅してから調べて初めて知ったのだけれど、京都市内には「仁丹看板」といわれる、 100年近く現役で住所案内の役割を果たし続けている琺瑯引きのプレートが数多く残っているということらしい。こういう古い標識の類は好物なので、 今度京都に行ったときにはぜひ下調べして写真に収めるなどしたい。こういう「偶然の出会い」は旅を面白くする。

途中で、京都随一の繁華街の錦小路(錦市場)と交差したけれど、天気の良い週末だったこともあり、そちらはもの凄い人混みだった。もう満員電車の車内のようなレベルで、 傾斜地だったら群衆雪崩が起きてしまうくらいではないか(不謹慎)。1時間ほどかけて御池通まで来た。御池通の歩道には、交差点ごとに、そこで交わる通りの名前の由来を紹介する看板が置いてある。 今度来た時は御池通を東西に歩きながらこの看板をひとつひとつ読むのも面白いかもな、とか思った。少なくとも、京都は、運賃高くて車内混んでて渋滞で動かない路線バスに詰め込まれるくらいなら歩いたほうが間違いなく楽しい街です。 雨の日はちょっと大変かもしれないけれど…

京都市役所前から地下鉄東西線に乗り、山科駅で乗り換えて、車窓から琵琶湖を眺めながらJRで帰宅した。思い出に残る誕生日でした。

2023.04.29