はじめに
10月26日に開催された「金沢マラソン2025」に参加し、5時間46分で完走できました。ざっくばらんに大会を振り返ろうと思います。
参加申込
去年(2024年)の夏からランニングを始めて、秋に初めてのフルマラソン(富山マラソン2024)を完歩(6時間38分)、翌2025年春のふくい桜マラソンを5時間44分で完走した話は、過去の拙稿のとおりです。あとは金沢を走って「北陸3県制覇」とすべく、春先にエントリーしました。抽選制(倍率は2倍ほど)でしたが、運良く6月下旬に当選メールが届きました。
当日までの準備
 ことし3月のふくい桜マラソンのあとは、4月末に富山県は魚津市の「うおづ蜃気楼マラソン」(ハーフ)を2時間26分で走りました(暑さでバテて自己ベストは更新ならず)。
 それから8月上旬くらいまでは全然走りませんでした。暑かったり天気が悪かったり仕事が忙しかったり…(言い訳)。7月に、福井から地元の富山へ異動になり、それに伴う仕事の引継ぎや引越しが落ち着き、かつ毎年恒例のピアノの発表会出演も無事に終わったお盆明けあたりから徐にランニングを再開しました。
 9月は、初めて練習だけで月間100km以上走りました(114km)。夜21時までに帰宅できて、かつ雨が降っていなければ原則走る、と決めて、キロ6分半〜7分のペースで5km程度走っていました。加えて土日のどちらかで10キロ走るようにしました。

しかし10月上旬、たった1度だけ、3キロほど不慣れな朝ランをした(キロ5分半のやや速いペース)ところ、両脚のふくらはぎを痛めてしまいました。完治するまで10日ほどランニングを止めざるを得ず、もどかしかったです。再発が怖かったので、治ったあともゆっくり目の5キロのジョグを繰り返すにとどめ、10キロ以上の長距離の練習は一切やらずに本番を迎えました。
大会前日は「カーボローディング」ということで、富山県射水市は「食堂かわひがし」の名物「味噌豚丼」大盛りを食べました。

マラソンに携行するジェルは、ランニングの師匠であるところの職場の後輩(今回の金沢マラソンでは自己ベストの2時間34分でゴール)ご用達の「アミノサウルス」。前日のランナー受付会場に製造元(サウルス社)がブースを出しており、そこで買えました。
今回の目標
「完走」「6時間以内にゴール」としました。福井の記録(5時間44分)を更新できるともっと良いけれど、コンディションが異なる(気温が+10℃以上高い)ので、そこは無理しないことにしました。
スタート〜10km(7’51″/km)
4時半に起きて5時半の始発電車で富山を出発。金沢駅から20分ほど歩いてスタート地点の金沢城公園へ。気温16℃・雨。最後尾から2ブロック目に整列し、半袖短パンで雨に打たれながら震えてスタートを待ちました(レース中雨は終始降ったり止んだりで、晴れることはなかった)。スタート後はゆっくりゆっくりを意識して、心拍数140台をキープしながら黙々と走りました。あとは、マンホールや横断歩道の白線で滑らないように、足元に気をつけて走りました。10kmまでは全然余裕でした。また沿道からも多くの応援をもらい、元気が出ました。
10km〜20km(7’34″/km)
長い下り坂が続く区間なので、調子に乗って少しペースアップ。坂を降りたところの給水所で「芝寿し」のエイド。併せてジェルを飲もうとしたら、不器用なので開封に失敗してしまい、携帯した2本のうち1本は最後まで飲めずじまいでした。まぁ、思い通りにはいかないのがマラソンの常です。

本降りの雨に打たれながら古い街並みを通り、もう一度中心市街地へ戻ってきて、ひがし茶屋街あたりで和菓子のエイド(「ふくさ」と珠洲の「たいこ饅頭」)を頬張ったところで後半戦へ。
20km〜30km(7’55″/km)
下り坂区間が終わって平地に戻ると脚が重く、ふくらはぎも少し張っている感じがあったので、欲は出さずキロ8分ペースで淡々と走る…つもりがアクシデント発生。25km付近で、ランニングウォッチ代わりのApple Watchの充電が唐突に無くなり、時刻も心拍数もペースも確かめる術を失いました。6時間は持つ前提だったので想定外でしたが、自分の感覚を頼りに走り続けるしかありません(なお、あとで完走証を見て確かめたら、充電が切れたあたりからペースが落ちていました)。30km手前のJAの芋羊羹が、個人的に今回のNo.1に美味しいエイドでした。
30km〜ゴール(8’40″/km)
ツエーゲン金沢のサッカースタジアムでアイスクリームカップに入ったゴーゴーカレーを貰い、金沢駅西口のあたりで35km。ここからゴールまでの7キロが本当にキツかったです。1キロの長さが5倍になったような感覚でした。練習で長距離を走らなかったツケと前半の下り坂でペースアップしたせいで、大腿筋が悲鳴をあげており、正直、歩きたい。でも歩くと雨で身体が冷えるし、「完走」にはならない。キロ9分ペースでラスト1時間の苦痛に耐えました(苦しみつつ、県庁前のスイーツエイドは全種類美味しくいただきました)。ゴールの西部緑地までたどり着き「42km地点」のプラカードが目に入った瞬間は涙が出そうになりました。5時間46分37秒。ネットタイムで見れば、福井よりも1分半ほど縮んでいました。

後日談・今後の予定
筋肉痛は3日でほぼ治りました(水曜にはゴルフコンペに行きました)が、今年の富山マラソンには出ません(さすがに2週連続フルは無理です)。次回は12月末に、去年に続いて2回目となる兵庫県の三田国際マスターズマラソン(ハーフ)へ、今度こそキロ6分半で粘って2時間20分切りを狙いたいです。フルは「ふくい桜マラソン2026」に参加予定です。11月も練習頑張ります。

